皆さん、いかがお過ごしでしょうか。毎日のようにウクライナ情勢が報道され、目が離せない状況となっています。ロシアによるウクライナ侵攻から約3か月がたとうとしていますが、今だ終結は見通せず、長期化の様相を呈しています。皆さんも現地のいろいろな映像をご覧になっていると思いますが、いったん戦争が始まってしまうと人の命とはこんなにはかないものかと「怒りと虚無感」に心が揺れ動きます。とにかくまずは、一日も早く休戦協定を結び、世界をあげて人道支援に取り組むことが必要と考えます。
ロシア軍は当初「2日間で首都キーウを制圧する計画だった」ということですが、ウクライナ軍は激しく抵抗し反撃に出ています。なぜこのような予想外の展開になっていると皆さんはお考えですか?これには様々な要因があると思われますが、間違いなくその一つに、ゼレンスキー大統領の各国に向けたオンライン演説による効果だと言われています。ゼレンスキー大統領の勇敢で力強い愛国心、また各国の歴史や文化を踏まえた上での心揺さぶる演説が支援への大きな力となっています。自軍の力だけではなく、現代情報網を駆使し、世界中の力を借りる戦いをしている姿は、知性も兼ね備えた有能な指導者いう印象です。
しかし最終的に「何のための演説なのか、何のための支援なのか」を考えたとき、ウクライナにとって、世界にとって、一番大事なことは何でしょう。尊い一人ひとりの命を守ることはもちろんですが、国際社会における平和への共通の価値観を築こうとしている中で、自国主義の身勝手な行動は絶対に許されないということをロシアだけではなく、世界各国が国際認識として確実に持てるように導くことではないでしょうか。
これ以上、大きな被害が出ず、一日も早く終結することを心からお祈りしたいと思います。