この記事を読んで私が感じたこと、それは今回のJR西日本の方針は、日本全国のJRローカル線の存続を考えるラストチャンスになるかもしれないということです。仮に今回、予定通り運行の取りやめや減便、区間の短縮などが行われたなら、それは今後すべてのJRローカル線の廃止へとつながっていくでしょう。
あまりにも唐突な発表には憤りを覚えますが、沿線自治体や沿線住民が、もう他人まかせな発想では存続できないことを意味していると思います。
当市を中心とし嶺南地域を結ぶJR小浜線も、大幅な減便の対象となっています。今後の北陸新幹線敦賀開業、小浜開業を踏まえ、私たちの一番身近な小浜線のあり方について今一度、地域一体となった真剣な議論が必要と考えます。
今、杉本知事をはじめ、県内選出の国会議員や県会議員、関係市町の首長や議会で国の関与による継続の要望がされています。これはJR西日本が10月からのダイヤ改正を予定していることに対して、思いとどまらせるべく、緊急対応として重要なことと考えます。
しかし本当に必要なのは、この記事にもありますように「地域住民の熱意であり、鉄道を将来に生かすための熟議」だと思います。若狭路を走る列車の姿が残せるかどうかは、私たちの問題です。